日本人の約80%は腰痛を経験していると言われており、4人に1人が腰痛持ちというデータもあるほど、この症状は身近なものです。
腰痛になる原因はさまざまですが、腰痛に悩む人、なりやすい人を見ていくと、共通の傾向があるようです。
その特徴を見ていきましょう。
(1)姿勢に原因がある
立ったままその場で行なう作業は、筋肉疲労と腰の反り返りによる不良姿勢を続けることになり、椎間板(ついかんばん)へ大きな負担がかかるため腰痛の原因になりやすいです。
販売員や案内係など、立ち仕事をしている人は要注意です。
では、座っている仕事なら楽かというと、そんなことはありません。むしろ、ずっと座っている姿勢のほうが立っている状態より椎間板にかかる負担が大きいため、特に姿勢の悪い状態で座っていると、かえって腰痛になりやすいと言えます。
事務職や乗り物の運転手をしている人などは、腰痛の悩みを持つ人が多いようです。
そのほか、重い荷物を持ち上げる引越し作業員や酒屋さんなども、突然腰痛に見舞われることがあります。
いずれも、特定の仕事だけに当てはまる事柄ではありません。日常生活の中でも、「長時間立ったまま、座ったまま」の姿勢や、「重いものを持ち上げる」姿勢は腰に負担をかけ、腰痛を引き起こす要因となります。
とくに、現代人は筋力の低下が著しく、正しい姿勢をキープできず、余計に腰痛を悪化させているケースが多いと言えるでしょう。
(2)運動のしすぎ、運動不足に原因がある
プロのスポーツ選手に、「腰痛が持病」という人が多いですよね。これは、過酷なトレーニングで筋肉に負担をかける機会が多いため、避けられないとも言えます。
鍛えているプロの選手ですらそうなのですから、普段あまり運動しない人がはりきって動いた後には、筋肉が疲労して腰痛になることがあります。
疲れたからといって、すぐに動きを止めてしまうのではなく、スポーツの後は、きちんとストレッチをして筋肉をほぐしておきましょう。
ただ、一般の人の場合、むしろ運動不足から腰痛を引き起こすケースのほうが多いです。運動不足は足腰の筋力低下を招き、腰を支える力を弱めるため、不自然な姿勢を習慣にしてしまい、腰痛の症状を引き起こします。
また、運動不足で体がかたくなっている人は筋肉が緊張しやすいため、血行が悪くなり疲労物質を溜めやすく、これも腰痛の原因となります。
こうした人は、入浴後など、血行が良くなっているタイミングで、ストレッチをしてからだをほぐす習慣をつけておくと良いですよ。
(3)生活習慣に原因がある
体型補正のためと、きつい下着をつけていると血行が悪くなって腰痛の原因となる可能性があります。同じように、つま先の細い靴も、血行不良を招くので長時間の着用は危険です。ヒールの高い靴も、姿勢のバランスを崩し、腰への負担を大きくするため、あまりオススメできません。
また、太りすぎでお腹を突き出すような姿勢になっていると、重心が前へ出て腰への負担がかかり、腰痛の症状を招きやすくなるので、気をつけてください。
意外にありがちなのは、ベッドが柔らかすぎて腰が沈んでしまい、腰への負担をかけているケース。ふかふかベッドは気持ちいいかもしれませんが、腰のためにはあまり良くないと言えます。
そのほか、噛み合わせが悪いことで骨格に歪みを生じ、腰痛の原因になっていることもあるようです。
(4)体質に原因がある
冷え性の人は、腰痛になりやすいです。冬場は下半身をしっかり保温し、夏場もクーラー対策をしっかりするようにして予防に努めましょう。ゆるめのお湯で半身浴もいいですね。
また、神経質なたちの人は、痛みを感じやすいようです。ストレスが溜まっているなと感じたら、意識的にリラックスの時間を持つなど、心がけると良いでしょう。
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